こんなところまでありがとう
 私は門番
 名前も職業も門番

 いかんせん世界が多くてな

 いただいた糸も半端な数じゃない

 悠久から受け継いだのは

 なんと 中性だ

 見た目では判断できない性別
 自分でも分からないほどに

 そんな細かいことよりも

 どうだ

 門の先へいって見ないか

 幻想の物語
 そこに存在する悠久の子孫
 みながすべて
 この門を通った

 求めるものは一定ではなく

 常に次の物語を探して

 どうだ
 この糸の先を伝ってみないか
 私の勘では そうだな

 きっとこの先には
 かわいそうなやつがいる