新しい情報
 染まるのは悠久
 闇を病みと解釈して

 二重の人格か
 赤の他人か

 心に宿した娘

 それが私

 悠久のことは知らない
 電子の世界に
 私はある日 生まれていたから

 そして すぐに 終わった

 とても珍しい例

 私の物語

 それは死者の少ない
 血の臭いが薄い物語

 そして

 幸福な未来が用意された
 数少ない物語

 私はリゼット

 愛するあの小鳥
 二人が別たれるときは
 私が死んだそのときだけ

 私にはもう必要ない糸
 あなたにあげる

 きっとあなたなら
 もっと広げてくれる