余計なことを

 あぁ そうだ
 僕の誕生に犠牲が一つ

 僕の元は消えた

 ここにいる僕は 悠久より遠く
 容姿に面影を残すのみの
 ただの他人と化した

 けれど物語は闇と光で揺れる

 僕に与えられたのは 迷い

 それは悠久の友のように
 光と闇で揺れ動く

 もしくは

 光に焦がれる闇

 それは悠久自身の憧れだったのかもな

 僕は夕莉

 物語を得た

 大鎌使いの一人 夕莉だ

 次の糸は誰だ
 途中まで乗せてってやるよ

 早くしろ