閉ざされたる心の扉

開けし鍵は最早失われ

いかな奇跡をも否定せし言の葉

請うは無残な愛情

形すら残さぬほどの焔

朽ちた腕に抱かれ

やがて果るその瞬間を待つ

恰も

荊に眠る姫のように

 

お伽噺は幻想にしか過ぎぬ

現実の見えぬ

偽りの姫に口付けを

 

甘く、囁く

死の接吻を

 

毒を噛む

その

唇に