狩人の迷い

 

焼け落ちた村には子供がいた

他の子供の骸に怯える子供が

狩人は弓を構えた

悪魔の村 闇の子供を殺せ

教えを守れと声がするのだ

美しい女狩人 胸の十字を想う

泣く子供は弓に気付かない

矢を受け 肩から血を流す

泣いている子供 本当に闇の子供?

まるで人間と狩人は言う

弓をおろす 近づく

それでも子供は泣いていた

怯える子供

ついには抱きしめる狩人

泣きじゃくる子供に神の教えを説く

腕の中の子供は泣きやみ 耳を塞ぐ

邪悪な目は女を見ていた

あぁ

忘れていたのか狩人よ

悪魔の外見に騙されるな

最初から子供はいなかった

いたのは悪魔……

 

無限蛇の妄想