一瞬の光を求めて生まれたのだと想う…

 

この生は呪われた生

誰からも愛されず、誰も愛さない生

孤独の中でただただ力を求め

守るべき王のために戦う

そして死ぬ

それだけの生

 

――王を守り、王が玉座に腰掛けた時が私の至福――

 

それが私の光

そのために生まれてきた

そのためだけに生まれてきた

そう、信じていたのに

 

――裏切ったのは私、遠い遠い過去にいた私より前の私――

 

私の心を闇で塗りつぶして殺した

お前なんか要らないと殺した

裏切られた、裏切られた

私に、お前に、お前に

 

――闇の中にある意識も少しずつ消えていく、私がいなくなる――

 

光を奪った私

闇に葬られた私

最期に教えろ、教えろ

 

――私は何のために生まれた?――

 

――死ヌタメニ、生マレタ――