「魔界黙示録」
歴史の続きを紡ごうか
大地の彼方 滝に住まう獣の門
その先には故郷が待っていた
美しき霧の大陸 遥かな故郷
死の大陸と呼ばれ 疎まれようと
我らは永久にこの大地を愛す
双黒と双紅 その名のもとに
黒い獣が赤の月に吼える
闇が奥 那由多の絶望が響いた
黒と赤の再会 生と死の狭間
忘却のその先には巡り合う刻がある
遠い歴史の果てに我らは願う
黒と赤の物語 その終結を
伝説の先 現在の過去 我らが歴史
悲しき死の大陸はすべてが故郷
絶対的勝利 我らは誓う
命散らす戦いに勝利を
我らが心は常に共にある
双黒と双紅 二色の愛のもとに
赤の月を噛む黒い獣
すべては滅びへの序章
生まれた意味を求めて彷徨う
一つになれぬ二色は争う
終わりの始まり 門が開いた
「やどりぎ」
白い手 血の 蔦が 這う
僕の手 君の 指が 這う
君の手 僕の 指が 這う
来ないで 来るな
行かないで 行くな
苦しい 悲しい
僕は私じゃない
けれど怖いのはどうして
僕を這う 君の蔦
君に這う 僕の蔦
闇に呑まれた世界じゃあ何も見えなかった
ぜんぶ溶けて 消える世界の中で
嘆いても 泣いても 何も変わらない
ぜんぶ壊れればいいのに 砕いてあげるのに
赤い血 蔦が 樹を 探す
僕の血 君が 僕を 探す
君の血 僕が 君を 探す
来ないで 来るな
見ないで 見るな
死なないで 死んで
僕は君じゃない
けれど僕はやどりぎだった
僕の骸に 君の心
かえしてはやく 僕が忘れる前に
僕をかえして 君をかえして
僕たちに差はあるのか
そして君はやどりぎだった
かえしてはやく ぼくのせかい
「ヘルヘイム」
嬰児の歌が聞こえる
楽園のその反対
真暗の世界に眠る赤子
羊水の寝台に包まれて
独りで泣きながら朽ちて逝く
生まれぬ赤子は光を知らない
静かに静かに風化する肉体
密やかに消えていく心
生まれない現実
情けなくて悲しい史実
君を守れない事実
伸ばした手を噛んで嘆いた
消えてなくなればいい
こんな醜い骸も心もすべて
羊水に眠る赤子は泣き続ける
嬰児の歌は聞こえない
奈落のその反対
真暗の世界から目覚めた日
羊水の寝台は壊された
独りで泣き叫ぶことすら忘れ
生まれた赤子は光に殺される
燃えるよ燃える残らない肉体
激しく弾けて失われた心
生まれた故の罰
虚しくも切ない贖罪
君を守れなかった罪
大鎌が振り下ろす断罪
消えてなくなってしまった
あんな寂しい骸と心もすべて
羊水の寝台に沈む赤子
真暗の世界で誕生を拒む
ここはヘルヘイム
君の故郷 君の還る場所
とこしえに君を閉じ込める
ここはヘルヘイム
永遠の監獄
「ベルセルク」
「その剣は天を貫いた。
世界樹に生まれた一人の騎士は
誰よりも強く、強かった。
神という存在を屠れるほどに」
天を貫いたのはその剣
世界樹に息づく獣が吼える
絶望の根付いた 死の世界
命を吸われた魂が嘆くわ
訪れない明日を想って
「狂っていると言われてもいい。
この世界を救えるのならば。
大切な人たちを守れるのならば」
開戦を知らす鬨の声
次代が動き出す未来へと
聖戦と呼ばれたこの戦
決して負けるはずがない
失った友の血と涙の剣と共に
ひとり 戦場駆け巡る
君はベルセルクと名乗った
死を恐れぬ 狂った英雄
血を呑み 骨を削り 戦い続ける人形
「僕はまだ死ねない。
すべて救ったって死ねない。
僕はこの世界を守るんだ
永遠に……僕は死ねない」
百の命喰らい 千の魂を喰らう
君はベルセルクと名乗ったよ
狂った英雄 狂って咲いて
乱れて 散らない 咲き続ける
いつか肉体も崩れ落ちて
魂もなくったなれのはて
気付かない君は戦い続ける
君は狂ったベルセルク
僕らの英雄
哀れな狂気の人形
百の命喰らい 千の魂喰らう
君はベルセルク
狂った英雄 狂って咲いて
いつか死んで 気付かず朽ちる
動かない手で また戦う
君は狂ったベルセルク
僕らの英雄 狂気の人形
「あいしてる」
ただ その一言を
空を繋いだ門が開く
舞い降りるはあなた
触れた指先 その体温(ぬくもり)に
静かな鼓動を知る
二人交わらぬ絆
舞い降りたの悲劇は
濡れた眼差し その悲しみに
激しい鼓動を知る
漣揺れる狭い孤島
二人でどこまでも
行けるとすれば それは奇跡と
あなたは ただ 笑う
傷つくことも 悲しむことも
なに一つない世界
理想の国と あなたは笑う
息を止めて
紡ぎたい言葉は 一つだけ
きっと最後に 紡ぐのでしょう
遺される言葉を
言えない言葉を共に抱きしめ
二人離別する 罪に溺れて
足元見えず 沈み行く体
視界は闇に消える
素直になれない心を
罪にまみれた心を
二人照らして 歩いて生きたい
死が別つまで
隠した言葉を 言えなかった言葉を
今宵は言おう
ただ その 一言を
「また明日」
赤い夕陽は 戦場を染める
今は平和な町
戦火も知らず 子供も笑っていた
また 明日
誓った言葉 戦場に散る
あなたはもういない
戦火に燃えた 命はどこへいったの
また 明日
待ち合わせの小道
あなたを想う
亡骸さえも故郷にはないの
胸に残った 約束一つ
永久に思い続ける
また 明日
笑い 告げる
記憶のあなた
どうか消えないで
また 明日
約束します
私の小指 どうか繋いでね
また 明日
私とあなた 再会の約束
「Ragnarock」
Ganz fur Koing
Ganz fur leute
闇の底から響く声
どこへも逝けない魂が
bin tot und werde ein Fundament werden
光求めて叫びを上げる
病み色の闇を すべての夜を
黄昏に沈む その命よ
儚く消え逝け この身ごと魂ごと
Dieses Leben Ein Besitz des Konig
Dieses Leben Ein Besitz des leute
夜の向こう 消える夢
どこにも逝けない魂を
Ist tot fur Sie
闇が喰らい尽くし 終わる
病み色の闇よ すべての夜よ
黄昏に沈め その命よ
儚く去ね 骸ごと魂ごと
「僕はここにいる」
捨てられた命は白い家に
雪の日の惨劇 二階から落ちた子供
衰弱した子供はどこへいった
痛い 熱い 苦しい
慟哭の意味も知らない子供が叫ぶ
誰もいない世界で ただ一人
僕はどこにいる
ざわめく教室は惨劇の間へ
燃える教室へ 一人佇む子供が叫ぶ
燃え尽きた子供はどこへいった
憎い 辛い 殺したい
憎悪だけを覚えた子供が叫んでいた
誰も信じない世界で 一人きり
僕はどこへいく
闇夜の庭園への招待状
この夜の宴は あなたの歓迎会です
迎えるもの 子供を抱きしめた
あぁ なんだ これは
子供だけの孤独世界 ひび割れる
僕はここにいていい?
希望を称えた城の玉座にて
訪れる君主よ 戦を知った子供は笑う
孤独に震える子供はどこへいった
やっと お前に 会えた
王を待ち侘びていた子供が喜んだ
お前に会えた事実 幸福だ
僕はここにいたい
終焉を知る樹の下で座りこむ
見送る仲間たちに最期の言葉を告げる
棘の衣を纏った子供はどこにもいない
みんな ずっと ありがとう
果てのない世界で出会えた友人よ
みんながいたから 幸福だよ
僕は ここに いるよ
「未来への伝言」
「私は胸を張って言える
あなたを世界で一番 あいしてる」
世界樹に隠れたあなた
昨日の裏庭はもういいの?
隠れたあなたを見つける幸せ
息を潜めるあなた
はやく その笑顔を見せて
可愛い未来
永遠の幸福
あなたと過ごした短い時間
わすれないわ とこしえに
悲しいこともあるでしょう
辛いこともたくさんあるわ
死にたいと思うことだって
泣くあなたを抱きしめられない
ごめんなさい 可愛いあなた
前を 未来を見て
あなたは幸福の子
助けてくれる人もいるわ
あなたは ひとりじゃないの
もしも悲しくなった夜は
夜空を見てね
私はいつまでも あなたを見守るわ
あなたの言葉に耳を傾けて
あなたの成長を見守り続けるわ
それだけが 私の願い
それが 私とあの人の約束
忘れないで
私があなたを愛していること
あの人があなたを愛してること
可愛いあなた
私とあの人の宝物
この手のぬくもりを わすれない
「辛くなったら泣いていいのよ
弱音もたくさん吐いて
もっともっと頼っていいのよ
何があっても 私とあの人は
あなたの味方
あなたをあいしてるから」
「トリックスター」
担当:七瀬夕莉
気に喰わないなら消してみろよ
夜に沈んだ柩 壊して目覚めた
狂気の名前を教えてやる
血に刻んだ文字を
身に刻んだ文字で
絶望を知らないお前を沈める
赤の刃を忘れるな
空を舞う死神 大鎌は首を求む
絶望の音色を聞かせてやる
焼け焦げた肉体へ
崩れ落ちる肉体に
死と生の天秤は左に傾いた
赤の刃が踊り狂う
涙知らぬ心を狂気と呼ぶ
血濡れた涙を啜る悪鬼
訪れる甘い結末を忘れない
闇夜に浮かぶ紅月のように
鮮やかな死のプレリュード
弾き語る死神は朽ち果てる
紅蓮の大空を飛び廻った
冷たい大鎌に口付けて
愚かな狼を星に変える
僕はいつか名乗るだろう
トリックスター
忌まわしき呪われたその名を
それがいやなら
気に喰わないなら
僕を殺してみろ
「外へ行こう」
担当:深山結梨
「今日の天気は晴れ
日曜日で天気がいいなら外だよな」
友達探しに外へ行く
宿題 塾 予習も復習も後回し
なっ 外で遊ぼう 公園でもどこでもいいから
「お前と遊ぶから楽しいんだ」
一人落ち込み禁止
お前は俺の友達なんだからな
ほら 外で遊ぼう 二人なら絶対楽しいから
「今度はなにして遊ぶ?」
朝も昼も夜も
晴れた日は外で遊ぼう
しめった部屋じゃなくて
俺と外へ行こう
一緒に遊ぼう 一緒に笑おう
「俺たち親友だもんなっ」
手を繋いで遊ぼう
手を繋いで行こう
俺たちならどこへでも行ける
最高の友達だって信じてる
「だからさ。なぁ」
帰って来いよ絶対
俺はお前を外でずっと待ってる
なぁ 外で遊ぼう 俺たちは変わらないまま
帰って来いよ絶対
お前は俺を裏切ったりしないから
もし 外が雨でも 俺はお前と外を歩きたい
「俺のことを忘れたりするなよ、七瀬」
「Schone Nacht」
担当:駿河 真
深い記憶に刻まれた
遠い想いを忘れない
永久に刻まれる過去の夢
ボクとあなた 二人の園
まるでお伽噺だと 笑ってくれたら いいのに
忘れぬ誓い あなたの記憶
美しい夜を 抱いて夜に溶けてしまいたい
永久の想い出と あなたの記憶と 共に
美しい夜 この世界のすべてよりも
美しい夜 この世界を塗り替えて
愛しい夜 ボクだけのものであれば
美しい夜 愛しい夜 抱いて口付けて
どうか
ボクだけの夜に……
似ても似つかない お前だけど
嫌いじゃないよ
だからここにいなよ
ボクの隣 ボクの傍
美しい夜と ボクの間に
どちらにもなれない お前の居場所は
ここしかないから
「blauer Huter」
担当:アシュレイド
瞳の奥で待ちましょう
遠い未来の訪れを
哀しい日々も 激しい日々も
やがては喜びと変わる日まで
母なる青の海 父なる赤の炎
命抱くすべての同胞
その御身に幸福を
穏やかなる眠りを
この誓いの許に
青の世界 翼ある住人
待ち続け 誰を望むのか
知りながらも隠せないこの弱さ
忘れられない 打ち震える躯
騒ぐ血潮 逸る心
助けてください 誰か
私が私である内に
どうか眠らせて
青の守人のまま
「大好きの歌」
担当:グレイ
あまい あまい
おいしくて かわいい
ボクのだいすきなあなた
もっともっとちょーだい
もっともっとちょーだい
あなたのすべてをボクにちょーだい
ちっぽけなこうもりを助けたのは
やさしくて おいしくて あったかい
せかいでさいこうのおあじ
だいすきな だいすきな
まっかなあなたのかけら
いつかまた
あなたがほしいな
おいしく おいしく
あじわって
だいすきな だいすきな
あなたを おいしく
あじわいあい
ボクだけのおあじ だいすきなおあじ
「Ritterlichkeit」
担当:ゾンネ
白銀の剣に誓う
この世界でたった一人のあなたへ
捧げよう 捧げましょう
滴る血潮に誓い
黒の海で流す 清らかな涙よ
どうか微笑んで 白い肌を濡らさずに
白銀の剣に映る 愛しのあなた
抱き締めることが罪だというならば
誓いを立てましょう 騎士のたった一つの約束
大切なあなただけに誓いを立てましょう
白銀の剣に近い
あなたの手の甲に口付け
微笑を頂けるのならば 命も捧げよう
叶わぬ願いこの胸に
私は往きましょう
愛を胸に
誓いを剣に
あなたが幸せであるならば
私は世界で一番の幸福な騎士でいられる
「憎悪の果てに」
担当;メーア
すべてを染め上げる 気高き黒
この心すらも漆黒に染め上げて
本当の気持ちすら隠してしまう
どれほどに どれほどに
抗おうともがいても
どうしても どうしても
黒い海から逃げられない
過去の記憶 母の言葉
この躯すべて黒い憎悪に染めた
本当の望みすら隠してしまう黒
どれほどに どれほどに
あなたを愛しても
どうしても どうしても
黒い海に沈んでいく
どうしても どうしても
あなたを愛せない
どうすれば どうすれば
この憎悪は消えるの
どうしても どうしても
あなたを愛したいのに
「Weis」
担当:シュテルン
「何色にだって染まらねぇ」
白銀の獣が吼える夜
白き月に惹かれる獣
本能に従い暴れれば
夢見た現実が崩れだす
すべての色を飲み込め
オレだけが生きるオレの世界
オレ以外の色すべて
消して嘲笑う獣の宴
「オレは白だ。何色でもねぇ、ただの白」
白雪の素肌に触れる熱
白い吐息に呼ばれた獣
本能に抗いざわめけば
夢見た明日が刻まれる
「白は何色よりも気高く、何色よりも強く在るべきだ」
すべての色を呑み込め
オレだけが生きる白の世界
オレ以外の色すべて
抱き締めてやろうぜ 気高き白
「運命の環」
担当:ヒンメル
青い眼差し 遠い日々
幼い頃の幻 懐かしいあの日
記憶の片隅に残された思い出
子供のままでいたいと
もしもあなたが言うのなら
私は叶えましょう
二人 このまま
巡る時の環 交わる運命
望まない未来の姿
どうかもう少し
あと少し 時間が欲しい
青い眼の運命 邪眼の悲劇
もう何も 口にはせぬ戦うだけ
争うだけしか分からない
もう終わる 青の運命
回り続けたその先に
あるのは 小さな闇
「Paradies」
担当:ヒューゲル
哀しい命 生まれる暁
死ぬが運命背負う命
思うまま 生きられない苦痛
泣かないコドモ 救われろ
オレじゃない 違う誰かの腕で
幸せなお前の隣りに立てない
知っている お前よりずっと
オレじゃ違う オレじゃない
オレなら良かったのに
堕ちる意識に映り込む
悲しいお前の顔
いつか笑って見せてくれ
オレは幸せだから
お前が幸せなら オレ幸福だ
お前がいる世界そのもの
すべてがオレの楽園になる
「双子の月」
担当:夕莉&キルケ
ふるさとの景色懐かしく
炎のような姿を思い出す
哀しいほどまっすぐな生き様
苦しいくらいの想い
全部ここに残ってる
私ではないあなた
まるで沈む太陽
哀しい運命まっすぐ進んで
苦しい心の叫び
すべてここに残るのね
双子の月に私とあなた
満ちて欠けてやがてひとつに
いつか二人が一つになっても
きっと忘れない
この手の感触を
月の揺り籠捨てて
ようやく生まれた世界
月の柩に眠って
ようやく放たれた意識
双子の月に私と僕
満ちて欠けてやがてひとつに
いつか二人が一人になっても
きっと忘れない
この手の感触を